【KREVA】アルバム「AFTERMIXTAPE」レビュー!

音楽

2019/9/18に発売されたKREVAのアルバム「AFTERMIXTAPE」についてレビューしていきましょうか!

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通算17枚目のアルバムだが、オリジナルアルバムとしては9枚目

KREVAはこれまでにアルバムという形では17枚リリースしてますが、LIVE音源だったり歌がないいわゆるinstrumentalのみのアルバムなどもリリースしているので、純粋なオリジナルアルバムという意味では9枚目になるかと思います。

  1. 新人クレバ
  2. 愛・自分博
  3. BEST of MIXCD No.1(歌なしノンストップリミックスアルバム)
  4. よろしくお願いします
  5. クレバのベスト盤(ベストアルバム)
  6. 心臓
  7. OASYS
  8. GO
  9. BEST of MIXCD NO.2(歌なしノンストップリミックスアルバム)
  10. SPACE Instrumentals(歌なし、アルバム「SPACE」のInstrumental版)
  11. SPACE
  12. LIVE ALBUM SPACE TOUR(ツアー「SPACE TOUR」のライブ音源)
  13. KX(ベストアルバム)
  14. 嘘と煩悩
  15. 存在感
  16. 成長の記録 ~全曲バンドで録り直し~(過去曲のリミックスアルバム)
  17. AFTERMIXTAPE

全曲解説

1.MIX/TAPE

10秒くらいで終わる曲。カセットをガチャガチャといじってる音。
アルバムのタイトルであるMIXTAPEのイメージをまずは速攻で脳裏にねじ込んできます。
1曲だけで聞くと非常に短い曲ですが、こういった短い曲もアルバムとして全体を通して聞く際にイメージを持たせることができるので必要ですね。

2.敵がいない国

KREVA 「敵がいない国」(Music Video Short ver.)

すぐ耳に入ってくるベースラインが気持ちいい一曲。
KREVAのことなので自分に勝てる敵はいないという意味かと思ったがそういうことではなく争いがないようなみんな同じ方を向くという意味っぽい。
PVでも誰が書いたか非常に可愛らしい絵を差し込んできたり色んな国の街を歩く平和なイメージ。
「誰と戦うでもない不戦勝、大事と思ったら付箋しよう」が語呂が良くていい味出してる。

3.One feat. JQ from Nulbarich

KREVA 「One feat. JQ from Nulbarich」 (MV SPOT映像)

PVにもあるように大空をあおぐ浮遊感溢れるトラックにJQ氏の透明感のある歌声が絶妙にマッチし心地よさを感じる。
かと思えばKREVAのパートが始まるとドラムサウンドが全面に押し出されるのと同時にメリハリのあるラップが聞こえてきてまた違う印象を与えてくれる。
まさに「柔」と「剛」、JQ氏の穏やかな流れとKREVAの勢いのある流れを同時に味わえる一曲。

4.S.O.S.が出る前に

ザ!応援歌!ではなく、「頑張ってると思うよ」というふんわりとしたやさしい言葉で包み込んでくれるポンと背中押し歌。
曲の始まりはダークなベースサウンドで不安を煽ってくるがサビに到達すると疾走感あるビートに早変わりし前向きになれるポジティブな感覚を与えてくれる。
「隣の芝生が青すぎて うちのはまるで枯草 どうしたらああなれるか 教えてくれない?アレクサ」というフレーズが妙に頭に残る。

5.アイソレーター

リリック的にはこれぞ言いたいこと言うヒップホップ!という気がして個人的には好きな一曲。特定の誰かを攻撃しているというよりは日常で感じる不満をぶちまけたという感じ。
トラックもシンプルなループなので内容をより際立たせているのが印象的。
ずいぶん昔のKREVAに戻ったような気がしてグッときました。

Sinu-City – KREVA, UZI, MUMMY-D

6.リアルドクターK

KREVAがお客さんを患者さんとして診ているような内容。
KREVAのソロデビュー1stアルバム「新人クレバ」にも「SKIT/Dr.K診療所」という曲がありましたが、15周年記念ということで初心に帰ってそれを踏襲したのかもしれません。
冒頭の「このドクタースランプなし」は昔懐かし【くレーベルコンピ其の二】の「I Say You Say」のワンフレーズですね。
短い曲ではありますがリリックにもあるとおり「リラックスして力ぬいて」聴けちゃう一品。

7.人生

これも珍しく過去を振り返るリリックの曲。常にやれることやってるKREVAにとっては何も間違っちゃいないってことを歌ってる。
KICKの時代のことを言ってるなら点滴打ちながら収録とかしてたって話も聞いたことあるんで死ぬほど忙しかっただろうし、でもそういった経験もあるから今があるって感じなんでしょうね。
スローテンポでシンセがじわぁ~と流れてくるのが心地よいトラックとなっている。

8.Don’t Stop Y’all, Rock Rock Y’all

これもいわゆるSKITになりますね。曲と曲とを繋ぐ曲。
どことなくR&Bの雰囲気も漂うそんなイメージ。

9.もしかしない

行けるなら絶対行っとけ、待ってたって何も変わりはしない、そんなメッセージソング。アップテンポなリズムにキックの深さというか重さがかなり耳にいい圧をかけてくれる。
常にジャパニーズヒップホップシーンの先頭に立ってきたKREVAとしては足踏みしてる人はもったいないと感じるのでしょう。
メッセージの内容的にはアルバム「OASYS」に収録されている「かも」に似ている節はある。

かも

10.無煙狼煙

2019年6月30日(日) 日本武道館で行われた「KREVA NEW BEST ALBUM LIVE 成長の記録」のライブの締めの曲として宇宙初公開された先行シングル。
タイトルからしてカッコイイが中身はさらにカッコイイ。
シンプルながらも攻撃的なトラックに自らの生きざまを綴ったリリック、自分がトップに居ることを象徴するかのような「火のないところにたつ煙 その煙昇る天空で待つMC That’s me」と王者の余裕を見せつけてくる。

11.それとこれとは話がべつ!

個人的にはこのアルバムの中で一番好きな曲。
内容はタイトルの通り「それとこれとは話がべつだよ」ってのをそのまま歌ってるだけなんですが、とりあえずKREVAのラップが気持ちいし「それとこれとは話がべつ!」という1フレーズを発した時の気持ちよさが凄い。
トラックの雰囲気も内容とすごく合ってて、各自パート出だしの部分はベース重視で渋く決めてきたと思ったらに途中からなんともいえないトランペットの音色でふわっと不安定なメロディーに変えたり勢いつけてパートの終わりを迎えたりと、まるで話のオチを迎える前の前フリのごとくリズムでノリノリになれる仕上がり。
RHYMESTARの宇多丸氏もさすがベテランの腕前、とにかくライミングもフローも気持ちいいです。小林賢太郎氏は歌ってないからまぁいいや。
宇多丸氏との単独での共演は初、以前は同じRHYMESTARのMummy-D氏と一緒にチャリティー楽曲を歌ってましたね。

MAJOR MUSIC / H♡PE All Cast ver.

12.君の愛 Bring Me To Life

これがあれば生き返るってことで酒、洋服、お金、そしてきみの愛だよって歌。
アルバムの締めの曲ということもありスローテンポで、割と気持ち落ちついたフローで決め込んでいる印象。

まとめ

平和な歌、日常の怒りについて書いた歌、自分の人生について、君の愛などわりといろんなことについて歌っているアルバムに仕上がっている。
インタビューで「フルアルバムというよりコマーシャルミックス」と言ってる通り、一貫してこのテーマ!というのを通して作ったというよりは思ったことそのまま吐き出した感じの曲たちになっているのでKREVAのいろんな面が楽しめる1枚になっている。
トラック的にはベースをメインに持ってくる楽曲が多くなっており、今までのKREVAの楽曲の雰囲気ともかなり違ったものでそれはそれで新鮮で楽しめる。
また新たなKREVAの一面が見えてきた期待のできるとても良いアルバムなのではないでしょうか!

AFTERMIXTAPE(通常盤:CD)
ビクターエンタテインメント
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KREVAのインタビュー記事:natalie

KREVA「AFTERMIXTAPE」インタビュー|自由にヒップホップに向き合った初ミックステープ - 音楽ナタリー 特集・インタビュー